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カヌーフリースタイルの限界と可能性

 11, 2011 16:54
授業のレポート用に書いた物です。
カヌーフリースタイルの限界と可能性~ブレイクダンスの技とカヌーフリースタイルのトリックの比較~



カヌーフリースタイルの限界と可能性
~ブレイクダンスの技とカヌーのトリックの比較~



 マイナースポーツであるカヌーフリースタイルは指導や練習における方法論や動きの理論が確立されていない。そこで、ダンスの中でも技としての動きが存在するブレイクダンスに眼をつけ、立体的な動きや回転系の動きを中心に両者の相違点や共通点から今後のカヌーフリースタイルのトリックの限界や可能性について考察し、将来のカヌーフリースタイル発展へと思いを膨らませる。

主に両者の映像から相違点や共通点を探っていく。

カヌーフリースタイルとブレイクダンスの基本的な内容

 カヌーフリースタイルの大きな特徴は、船に乗った状態で水の流れの中という特殊な環境で技を決める点にある。その動きは船や水の流れによって制約を受ける。しかし、そうした中でカヌーとは思えない動きをするこの競技は見るものに新鮮な驚きを与えるだろう。ICFなどの国際大会におけるフリースタイルカヤックは45秒間の中でトリックを決め、その得点で順位を争われる。つまりは採点競技の部類に入るわけだが、この競技には他の採点競技とは異なる特徴を持っている。体操競技やシンクロナイズドスイミング、フィギアスケートなどは技の完成度、美しさも採点基準に含まれ、ミスによる減点があったり、演技の構成点が入ったりするが、それらの要素がカヌーフリースタイルには含まれていない。各トリックの基準を満たした動きをすれば、例えどんなにきたないトリックでも、非常に華麗なトリックでもどちらも同じ点数が入るのである。

 ブレイクダンスはダンサーの身体を使い、環境による制限は特にない。もし、ブレイクダンスに制約があるとすればそれはダンサーの身体能力であろう。広くダンスと言えばスポーツのように競争といった要素は基本的には含まれていない。しかし、ブレイクダンスはダンスバトルと呼ばれるものが存在し、喧嘩の代わりに行われていたこともあり、ダンスの中では競争という要素が比較的表に出てくるようである。しかし、ダンスバトルに基準となるルールなどはなく、勝敗はジャッジに任されている。ブレイクダンスでは音楽に合わせリズムを刻みながら細かいステップやパワームーブと言ったダイナミックな技で観客を魅了する。

~カヌーフリースタイルとブレイクダンスの相違点~
カヌーは水上で行う。
カヌーは船に乗っている。
採点競技である。

 カヌーとブレイクダンスの相違点として動きの制約が挙げられる。カヌーは船に乗り、水の流れの中で行うため、自らの身体を自由に使えるブレイクダンスに比べ動きの制約が大きい。回転技を例に出して例えるならば、回転を長時間持続させる技がブレイクダンスにおいてはウィンドミル、ヘッドスピンなど数多くあるが、カヌーにおいてはカートホイール、スピンのみである。カヌーにはマックナスティやフォニックスモンキーといった回転軸を複数設定することによって動きにバリエーションを持たせたバーティカルムーブも存在するが、ブレイクダンスと比べその自由度や可能性はかなり低いと考えられ、またブレイクダンスにおいてもそういった複雑な動きは数多く存在する。
 動きの制約に関してもう一点挙げると、技と技のつなぎの一連性の有無が挙げられる。音楽の中でリズムを刻むブレイクダンスは体操競技のように大技のパワームーブを決めるたびにポーズを決めはしない。技と技をスムーズにつなぎ、複合させよりダイナミックで美しい動きをする。そうした一連の動作の中にポーズ系の技を入れ、流れを一瞬止めることでダンスの表現も広がっていく。  
 しかし、カヌーにおいてスポットの中で流れの向きなどにより各トリックを決めやすい箇所が決まっていて、トリックとトリックを一連の動きでつなげていくのは困難である。一つのトリックを決めたら、サーフィンやスピンで位置取りして次のトリックへつなげていく。もちろん、サーフィンやスピンによる移動も無駄なくスムーズに行うことができれば美しい動きへとつなげることは可能だと思われる。しかし、ブレイクダンスのような技のつなげ方は困難である。
 もう一つの相違点として、カヌーは採点競技であり、ブレイクダンスにはルールや基準が存在しないことが挙げられる。カヌーは45秒間の間に点数を稼ぐためにどのようなトリックを決めるか考えなければならない。ブレイクダンスのように自由に表現はできないと言える。
 しかし、カヌーの実情として、競技会をメインに行うよりも日々の練習から楽しんでいる人のほうが多く、youtubeなどの動画投稿サイトでの動画数も大会のものは多くないようである。そのため、競技会で勝つことを意識する場合、ある程度やらなければならない動きが決まってくるが、普段は自由に楽しく取り組むことができるようだ。
 以上のような両者の相違点を見ていくと、動きや表現の自由度が非常に高いブレイクダンス(ダンス)に比べ、カヌーフリースタイルでの動きはかなり制限され、自由度が低いように思う。フリースタイルカヌーをXスポーツとして分類するとき、この動きの制限の大きさがこの競技の発展の壁になっていると考えられる。バク宙などの動きにしても、カヌーでは現在2回転は考えられない。また、スポットと呼ばれるフリースタイル競技を行える場所も限られており、近くにスポットがない場合は練習環境も整わない。ブレイクダンスは街の中で生まれてきたダンスであり、生活の近くにあると言える。そういった場所などの問題も競技発展の鍵となるのではないだろうか。

~カヌーフリースタイルとブレイクダンスの共通点~
リズム
浮遊感
軸の安定感

 カヌーフリースタイルとブレイクダンスの共通点として、動きの浮遊感が挙げられる。映像を見ていると、ブレイクダンスではダイナミックな回転系の動作においてもステップなどにおいても、身体がフワフワっと浮いているように見える。重心の安定感はあるのだが独特の浮遊感、身体が軽そうな動き、無理をしていないように見える。こうした浮遊感は身体を強引に動かしているような動きに比べて美しく無駄がない。
 カヌーフリースタイルにおいても、水の上で船がふわふわっと軽く弾むように動いている。こうした動きは立体的な動きをする上で不可欠だと考えられる。カヌーのあまり上手でない人の動画を見てみると、船が水にがっちり捉えられていて動きの自由度がますます低くなっているのがわかる。船が浮いている人は船を完全に一度空中に飛ばす動きが華麗に決まる。ブレイクダンスにおいても、重心が浮いているような感覚がより立体的な動きを軽々と行う上で不可欠なのではないだろうか。
 次の共通点として、点としての重心がぶれないことが挙げられる。複雑な動きを行うとき、身体や船に浮遊感はあるが、重心はぶれず動きに乱れがない。重心が安定していることは複雑な動きをする上で非常に重要な点だと考えられる。また、重心と関連して、回転系の動きにおいて回転の軸がぶれないことも動きの美しさを左右する重要なポイントである。軸がぶれると動きがばらつき、動きの継続が困難になったり、汚くなったりする。
 最後の共通点にリズム感が挙げられる。ブレイクダンスにおいては当然のことかもしれないが、動きをリズムに乗せ、より軽快に動くことが可能になっている。ダンスでは音、音楽がそこに存在するのでわかりやすい。カヌーにおいては、水上で音楽こそ流れていないものの動きの中にリズムがあり、リズムよく動けるとトリックも美しく決まる。カヌーにおけるリズムは動作のタイミング合わせとしての要素が大きいように感じる。個人的な意見であるが、動きやスポーツには全てリズムがあり、リズム良く動けると、効率よい動きになるのではないだろうか。そして、ブレイクダンスではこのリズムと動きの関係が非常に強いように思う。
 以上のような共通点は、いずれも動きを無駄なく美しく行う上でのポイントとなる要素ではないだろうか。カヌーにおいてもブレイクダンスにおいても回転や立体的な技やトリックが存在し、その動きを成功させるため、より美しく決めるために重要なポイントが浮遊感、重心と軸の安定、リズムであると思う。

~考察~
 以上のような相違点、共通点から今後のカヌーフリースタイルの限界と可能性について考察していく。
カヌーのトリックに縦や横、斜めの回転、複合的な動きは存在するが、やはり水の流れ、カヌーという大きな物体と自分自身の身体を動かすことなどの制約を考慮すると、ブレイクダンスの動きに比べ自由度は圧倒的に低い。今後もカヌーの船の変化や技術の変化により新しいトリックは開発されていくであろうが、二回転の宙返りや、ツイストの入った回転系のトリックはかなり厳しいと考えられる。
 そういった動きの制約によりたとえばスノーボードやスキーのフリースタイル、Xスポーツの中で少なからずトリックの限界がカヌーの人気に作用することが考えられる。しかし、そういった制約の中で行うことが新鮮な驚きや感動、迫力につながることもあるであろう。逆に言えば、制約、すなわち流水で行うことはカヌーフリースタイルの一番の特徴なのであるからして、そこにマイナスな要素を見るのではなく、それを生かして今後の発展につなげていくことが望ましいのではないだろうか。
 共通点には先に述べたように、浮遊感、重心と軸の安定、リズムが挙げられ、それらの要素はトリックの安定感や美しさを決める要因になるようである。ブレイクダンスにおいてもこの要素が欠けていたらダイナミックで複雑な動きをダンスの中に取り入れるのは難しくなってくると思われる。カヌーの今後のトリックの開発において、これらの要素を踏まえ、さらに水の流れや船の構造といったカヌー独特の要素も考慮していくことが必要であろう。今後トリックの連続した動きやより複合的な動きはこれらの要素を確実に押さえることで可能になっていくかもしれない。



最後に
 今回のレポートの反省として、参考文献としてレポートに記載できるような文献を当たらなかったことにある。そのため、特にブレイクダンスの記述については誤りがあるかもしれない。
 また、参考にした動画についてはDVDに落としていないものの、データは持っているので後日提出と言う形にさせていただきたい。
 今回のレポートをきっかけに自分の競技について考える機会が持てたことは貴重なことであったと思う。









参考資料


In ICF competitions, athletes have a set time to perform as many different moves as possible, and they can score additional points for style. Finals are always judged over three runs of 45 seconds each and the moves throughout each competition fall into three categories: Entry Moves, Basic Moves, Bonuses. The moves and tricks are similar to those seen from Freestyle snowboarders, surfers and skaters, where the athlete completes spins, flips, turns and more. What’s more with today’s boats, athletes can get the kayak completely airborne while performing tricks. There are nearly 30 different moves, including the 180-pointer Helix (a 360° spin with at least 180° of which the boat must be inverted. The boat must also be aerial at some point of the inverted part of the move) and the 10-pointer Spin (a 360° rotation of the boat at a 0°-45° vertical angle). Other colourfully named moves are the Roundhouse, the Phonics Monkey, the McNasty and the Donkey Flip.
(http://www.canoeicf.com/icf/Aboutoursport/Canoe-Freestyle.html)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9


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